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イーホームの内部施工についてその4/性能日記

更新:2018/4/23

静岡県東部地区でゼロエネ住宅ならイーホーム。
イーホームの構造を、施工の工程に沿ってご説明していきます。

いつもブログをご覧いただきありがとうございます。
静岡県東部、地域密着型の注文住宅「イーホーム」の佐々木です。


~性能日記について~
普段なかなか見学会に参加できないお客様、お家の構造の勉強をしたい方に、
イーホームのお家の性能を基に、構造の説明しています。

各工程バックナンバーはこちらをクリック


 

今回のテーマは「計画換気の重要性」について。
キーワードとなってくるのは換気システムの種類です。

高気密高断熱の住宅は、「断熱・防音」に優れています。
そのため外部の熱を遮断する建物ですと、家の中の空気を計画的に入れ替えないと「新鮮な空気と汚れた空気の入れ替え」が上手くできません。

居室全体の空気が2時間に1回入れ替わる「計画換気」が建築基準法で定められていることは皆さんご存知ですか?
窓を閉めたままでも換気できる設備をつけることで、外からの新鮮な空気を取り込む入口と、よどんだ空気を吐き出す出口を各所に作ります。

計画換気の種類は3つ。

☑第1種換気
☑第2種換気
☑第3種換気

住宅で主に使用するのは「第1種換気・第3種換気」です。「第2種換気」に関しては住宅ではあまり使用されません。

第2種換気は、「吸気(※建物内に取り込む空気)を機械換気で強制的に行い、排気(※外気に吐き出す空気)は自然換気で行うシステム」です。
特徴として外気が入りにくい為、病院内のクリーンルームなど常に清潔に保つ場所などに適しています。
住宅に適していない理由としては、室内の気圧(圧力)が正圧(プラス)に働くからです。
高気密・高断熱住宅で第2種換気を行うと、湿った空気が壁体内に流入して内部結露を起こす可能性が高いため、おすすめできません。

住宅に適している換気システムは、以下の2種類になります。

第1種換気システムは、「吸気・排気共に機械換気で強制的に行うシステム」です。
特徴として吸排気共に機械換気で、室内の気圧のコントロール(正圧・負圧)ができます。
また、吸排気時に使用できる熱交換フィルター(内外気を入れ替える際に室内の熱エネルギーを交換させて室内温度が変わりにくくなるフィルター)や花粉・PM2.5などを通過させないフィルターを付けることが可能です。

ただし、24時間365日常に可動させる上でのランニングコストがかかる事。年に数回効率を下げない為にフィルターの掃除が必要な事。
主流タイプは屋根裏などに第1種換気システム本体を設置し、各居室やLDK等まで壁内や階層間にダクトを通して施工するため、間取りに制限が出る場合がある事。
第1種換気システムのイニシャルコストが高額な事など。デメリットな部分もあります。

第3種換気システムは、「吸気は自然吸気、排気は常時機械換気で強制的に行うシステム」です。
特徴としては、排気を機械換気によって強制的に行います。また自然吸気なので、室内の気圧(圧力)は負圧(-)になります。
排気を強制的に行うため、壁体内(断熱層)に室内の水蒸気が侵入しにくくなるというメリットがあります。

排気に使用する、常時機械換気は局所(外周部の壁)に取り付けるため施工がしやすく、トイレや廊下や階段などに目立ちにくく取付できます。
イニシャルコストも少なく済むのもメリットのひとつ。自然吸気もサッシ一体型や手動開閉型の円形タイプなど種類も豊富です。

ただしメリットばかりではありません。
常時換気の負圧により、自然吸気口から入ってくる新鮮な空気は、フィルターを通して室内に入りますが、外部温度・湿度がほぼ変化なく室内に取り込まれてきます。
たとえば冬場のケースを考えてみましょう。高気密高断熱の室内はエアコンで暖かく、とても過ごしやすくなっています。
そんな中、冬場の冷たい新鮮な空気が2時間に1回、ゆっくりと入ってくるわけです。

第1種換気システム
第3種換気システム

共にメリットとデメリットがありますが、お客様に

「どのような空間で暮らしたいのか?」

「要望する間取りだと、どちらが適しているか?」

など、ご希望やご予算などに合わせて1件1件ご提案させていただいてます。

最後に、計画換気以外にも大事な換気方法があります。
窓をあけて換気する際に、通風経路を考慮しているかどうかです。

建築予定地の近隣状況にもよりますが、窓から窓へ、風(空気)が自然と流れやすい窓配置や、
階段・吹抜などの上下間でも、通風経路を考慮したプランニング提案をしています。
計画換気も重要ですが、窓の位置関係でスムーズな風の動線を作ると、より快適な住宅になることも覚えておいてください。

次回は、省エネにつながる「住宅設備」
これに大きく関わる「最新の省エネ設備について」をお送りします。



建築現場は日々状況が変化していきます。
進行していくと、見たかった施工場所や、内部を見れるタイミングが遅くなってしまう場合があります。
この工程を見てみたいというご要望がありましたら、 各現場の状況確認の上、ご案内させて頂きます。

完成時には見えないところだからこそ、大切な部分です。
興味のあるお客様は、遠慮なくお声かけ下さい。

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株式会社イーホーム
静岡県東部地区を中心とした注文住宅
住所:沼津市杉崎町12-19
TEL:055-946-5523
ホームページはこちら
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